71.0%、これは阪神・淡路大震災時、神戸市で生活をしていた840人を対象に行われたアンケートで「地震発生時は寝ていた」と回答していた人の割合です。
地震は就寝中、入浴中、外出中、昼夜を問わずに突然起こります。当たり前のことではありますが、阪神・淡路大震災の例ではその事実を再確認させられます。
阪神・淡路大震災は1月17日の5時46分という、明け方のまだ暗い時間帯に発生しました。朝食の用意をしていた家庭が多かったため、火災による犠牲者が多かったのではと思われるかもしれませんが、実際には犠牲者の死因の大半を占めていたのは火災ではありません。
兵庫県の監察医による死亡原因の調査結果では、地震発生後2週間以内に神戸市で亡くなった人のうち、83.3%は建物、家具の倒壊が原因だと示されています。地震発生時、寝ていた方が倒れこんできた家具の下敷きとなり、逃げられなくなってしまった、というケースが多くあったようです。
このことから、建物の強化、および室内の家具転倒防止対策が、震災時の生死を分ける場合があるということが言えます。
建物の強化、耐震性の強い家に住むことは今すぐに出来ることではありませんが、室内の家具転倒防止対策はすぐにできることも多くあります。
自宅で出来る転倒防止対策はこちらをご覧ください
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また、これを持ち出しさえすれば避難できる、という防災用品をあらかじめそろえておけば、避難を余儀なくされたときに速やかに避難場所へ向かうことが出来ます。
PREPでは、防災用品リストの作成、管理が可能です。
今から出来る災害対策の一つとして、防災用品リストの検討をしてみませんか?
これから毎月時期にあった防災コラムを掲載します。
来月は大雪に関するコラムを掲載予定です。
出典
「住家被害の様子」(災害写真データベース)
「地震発生!そのとき市民は・・・<阪神・淡路大震災における市民行動調査の結果>(1995年5月号掲載・倉岡 和彦)」(神戸市HP) 参照日:2021/01/15
「間違いだらけの防災対策 第1回」(内閣府HP)
「地震による建物への影響」(DAIKENHP)