12月も半ばを過ぎ、ぐっと冷え込む日が多くなってきました。日本各地で雪が降る地域が広がっています。
去年の今頃、局地的な大雪により大規模な立ち往生が発生したのを覚えていますでしょうか。
2020年12月16日から18日にかけて、新潟県などで降った大雪の影響により関越自動車道では、1000台以上の車が立ち往生しました。
予測できない局所的な大雪が私たちの生活に被害をもたらす事例が報告されています。
いざというときのためにどう行動すればいいのかを学んでいきましょう。
立ち往生してしまったときには
車の立ち往生は、大雪の場合、路面凍結によるスリップや、雪にタイヤが埋まってしまうスタック等の発生によって起こります。万が一立ち往生してしまった場合には、以下のポイントを抑え、身を守る必要があります。
救助を要請するために
一酸化炭素中毒を防ぐために
エコノミー症候群を防ぐために
低体温症を防ぐために
1. 救助を要請するために
身動きが取れなくなったら、直ちに道路緊急ダイヤル(#9910)や、JAF(#8139)に救援を求める。場合によっては警察に連絡する。
地吹雪などホワイトアウトの状況ではハザードランプを点灯して停車する。
2. 一酸化炭素中毒を防ぐために
マフラー周辺をこまめに除雪する。
できるだけエンジンを切る。
3. エコノミー症候群を防ぐために
ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う。
十分にこまめに水分を取る。
アルコールを控える。できれば禁煙する。
ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない。
かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎをもんだりする。
眠るときは足を上げる。
4. 低体温症を防ぐために
最低限人数分の使い捨てカイロ、寝袋を用意しておく
寝袋の下に保温マットを使用する
また、天候の状態によっては、外出をしない、行き先を変更するという決断も必要です。天候に心配のある季節には、外出前に天気予報を確認することをわすれないようにしましょう。
出典
「雪道の危険と対策」(JAF)
「エコノミー症候群の予防のために」(厚生労働省)
「雪道での立ち往生に注意」(国土交通省)...パンフレット内画像使用