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【1月のアンケート結果】阪神・淡路大震災から30年:世代別にみる震災の認識


毎月実施している防災アンケートの1月分集計記事のサムネイル

2025年1月17日から2月3日までアンケートを実施して、102名の方にご回答いただきました。

今回は「阪神・淡路大震災」についてお聞きしました。

ご協力いただき、誠にありがとうございます。


結果をまとめましたので、お知らせします。





1.阪神・淡路大震災の認知度

「今年は阪神・淡路大震災から30年の節目の年だと知っていましたか?」というアンケートへの回答をまとめた円グラフ。94%が「はい」と回答し、ほとんどの方が「今年、阪神・淡路大震災から30年」ということを認識していることがわかりました。

94%「はい」と回答し、ほとんどの方が「今年、阪神・淡路大震災から30年」ということを認識していることがわかりました。

この結果から、阪神・淡路大震災多くの人々にとって記憶に残る大きな出来事であり、今もなお、その影響が感じられていることがわかります。


続いて、「はい」と回答した方に、そのことを何で知ったのかを聞きました。




2.「阪神・淡路大震災から30年」を知ったきっかけ

「今年が阪神・淡路大震災から30年目ということを何で知りましたか?」というアンケートの回答をまとめた棒グラフ。最も多かったのは「テレビ」で、76件回答されました。

「震災から30年」を知ったきっかけとして最も多かったのは「テレビ」で、76件回答されました。


次いで「SNS(X・Facebook・Instagram等)」が30件、そして「ラジオ」が19件、「新聞」が16件となりました。

メディアからの情報発信が主な情報源であり、特に「テレビ」の影響が大きかったようです。


その他では、ご自身が被災していたり、個人的な節目と重なっていたりして「覚えていた」という方も多かったです。




3.阪神・淡路大震災の被害や状況についての認識

「阪神・淡路大震災の被害や当時の状況について、知っているものはありますか?」というアンケートの回答をまとめた棒グラフ。「多くの建物が倒壊した」が92件で最も多く回答されました。

震災の被害や状況について知っているものをお聞きしたところ、「多くの建物が倒壊した」92件で最も多く回答されました。


続いて「火災による被害が広がった」が92件、「交通網が麻痺した」85件となっており、地震の大規模な物理的影響が強く認識されていることが分かりました。


その他では、災害救助犬について広く認識されていなかったことや、当時普及し始めたばかりの携帯電話が有効な連絡手段として利用されたことなど、様々な回答が寄せられました。



【年代ごとの比較】阪神・淡路大震災の被害や状況についての認識

質問3を年代ごとに集計してみました。

震災が30年前なので、30代の人は生まれて間もない頃です。70代、60代の人は40代、30代の働き盛りであった時期にあたります。

「阪神・淡路大震災の被害や当時の状況について、知っているものはありますか?」というアンケートの回答を年代ごとにまとめた帯グラフ。「交通網の麻痺」については震災経験前の世代(10代・20代)より経験後の世代(30代以上)の方が強く認識しているようです。

どの年代においても、「多くの建物の崩壊」や「火災の被害」については多く回答されました。


年代ごとの回答者数に差があるので一概には言えませんが、「交通網の麻痺」については震災経験前の世代(10代・20代)より経験後の世代(30代以上)の方が強く認識しているようです。


また年代が上がるごとに「全国からボランティアが集まった」ことの回答割合が増えています。

震災当時を知っている人ほど、ボランティアの印象が強く残っているようです。


阪神・淡路大震災では、全国から駆けつけた数多くのボランティアが被災地復興の大きな力になったことから、ボランティア活動や住民の自発的な防災活動の重要性が広く認識されました。

このことをきっかけに地震が発生した1月17日は、「防災とボランティアの日」として定められることになりました。




4.阪神・淡路大震災の教訓

「阪神・淡路大震災を通じて学ばれた教訓で、特に重要だと思うものは何ですか? 」というアンケートの回答をまとめた円グラフ。「建物の耐震化の重要性」が47%で最も多く、次に「家具類の転倒防止対策」が25%となりました。

震災の教訓で特に重要と思うものとしては、「建物の耐震化の重要性」47%で最も多く、次に「家具類の転倒防止対策」25%となりました。


質問3で、震災の被害として最も多く回答された「建物の倒壊」から、耐震化の重要性が強く認識されたことが分かります。


また「家具類の転倒防止対策」「初期消火」など、各家庭や個々人で実施できる「身近な対策」も、重要な教訓として認識されているようです。



【年代ごとの比較】阪神・淡路大震災の教訓

質問4も年代ごとに集計してみました。

「阪神・淡路大震災を通じて学ばれた教訓で、特に重要だと思うものは何ですか? 」というアンケートの回答を年代ごとにまとめた帯グラフ。震災経験前の世代(10代・20代)は特に「建物の耐震化」を重要視しており、  震災経験後の世代(30代以降)では、「建物の耐震化」と同じぐらい「家具類の転倒防止」も重要だと認識されています。

単一回答のため、質問3よりも年代ごとの傾向に差が出ました。


こちらも年代ごとの回答者数に差があるので一概には言えませんが、震災経験前の世代(10代・20代)は特に「建物の耐震化」を重要視しており、

震災経験後の世代(30代以降)では、「建物の耐震化」と同じぐらい「家具類の転倒防止」も重要だと認識されています。


また震災経験後の世代の中でも「40代後半」以上の方は、震災当時、実際に支援等を行った可能性がある世代です。

年代が上がるにつれ「地域住民同士の助け合い」の回答が多くなっており、実際に支援したり、助けられたりということを経験していて、強く印象に残っているという方もいるかもしれません。




5.巨大地震に対する認識

「あなたの身近で、実際に巨大地震が起こるかもしれないと考えた事がありますか?」というアンケートの回答をまとめた円グラフ。「よく考えている」が67%で最も多く、続いて「たまに考えている」が32%という結果となりました。

「実際に巨大地震が起こるかもしれない」と考えたことがあるかお聞きすると、「よく考えている」67%で最も多く、続いて「たまに考えている」32%という結果となりました。


多くの方が巨大地震の可能性を意識していることがわかります。




さいごに

今月も、たくさんのご意見をいただきありがとうございました!


皆さんの回答から、阪神・淡路大震災の認知度の高さや、震災から得られた教訓を確認することができました。


また、多くの方が巨大地震の発生を意識していることが分かりました。

昨年のお正月には能登半島地震(最大震度7)が発生しており、直近でも先月に日向灘で大きな地震が起こっています。

南海トラフ地震の心配をされている方もいるかもしれません。


過去の記事で「自宅でできる地震対策について」も投稿されていますので、下記を是非チェックしてみてください。


白いベッドの画像

来月も、是非アンケートへのご協力をお願いします!




出典

2−3 防災とボランティア(内閣府)


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